2008.08.06

かわだ小児科 アレルギークリニック

Facility 以前、神奈川県立こども医療センターのアレルギー科で一緒に働かせて頂いた川田康介先生が、浜松市で開業された(かわだ小児科 アレルギークリニック)。

 もともと、神奈川県立こども医療センターに来られる前は、浜松赤十字病院の小児科の部長という職にありましたが(小児科のトップ)、それをなげうって、一兵卒として、アレルギーの勉強をするために、うちの病院に来られていました。

 人間、ある程度の地位になってしまうと、それを捨てて、新たなことを学ぼうとするのは難しくなっていく。それを実現する強い意志と勇気を持たれていた、私が尊敬する方です。

 ひじょうにまじめであり、知識を得ることにも実直な姿勢で臨まれる方でした。ぼくが、今の病院に来て、多くの刺激を受け、知識を提供してくださった方です。静かだが、うちに秘めた熱い熱い熱意があり、すばらしい方でした。

 とにかく、よく勉強をします。絶えず絶えず、勉強していますし、それを的確に評価をする。勉強量では、ぼくは自信があったのですが、残念ながら、川田先生の足元にも及びません(正直、負けたくありませんが)。

 しかも、小児科一般診療にも、豊富な経験と多くの知識があり、的確な診療を受けることができます。感染症に対して不用意な抗生物質の投与をさけるとホームページでも明言されていて、安心して受診できる場所だと思います。

さて、外来でよく処方されるくすりの代表として抗生剤があります。発熱のあるお子さんに対して抗生剤が処方されると、ほっとされる保護者の方が多いように感じます。
しかし、抗生剤は細菌を退治するくすりであり、ウイルスに対しては効果がないことをご存じでしょうか?小さなお子さんでは抗生剤の副作用で下痢をすることも少なくありませんし、何よりも抗生剤の乱用による耐性菌(くすりが効かない菌)の増加が問題になっています。抗生剤の適切な使用に心掛けたいと思います。

ホームページより

さらに、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーに関しても膨大な知識と向上心をお持ちであり、ホームページでも平易にアレルギーに関して説明されております。こちらを読むことで、アレルギーに関する標準的な考え方を身につけることができるようになっています。

浜松に在住のアレルギーのあるご家族は、こちらに受診すれば安心でしょう。

かわだ小児科 アレルギークリニック

静岡県浜松市中区曳馬6-8-16

遠州鉄道 曳馬駅より 徒歩8分

053(475)8111 
http://www.kawada-ca-clinic.com/

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食物アレルギーの治療(改訂)

夏休み中なので、仕事の話しを(笑)

ある特定の食物に対してアレルギーが起こってしまう食物アレルギーの患者さんに対しては、これまで「その食物を食べない」という対応のみが唯一の治療とされてきました。

Suki 乳児期の卵や牛乳の食物アレルギーは、食べない対応(”除去”)を続けていると、7割ほどは6歳までに食べられるようになるため、除去食の必要性が強く指摘されていて、さらに、少しでも食べてしまうと、悪化してしまうと思われていました。

 この少しでもアレルギーの原因物質(アレルゲン)にふれていると悪化するという理論の根拠は、スギの花粉症などを考えるとよくわかると思います。

 生まれつき、スギの花粉症というこどもはいません。スギの飛散地域(関東など)で暮らしていて、杉の花粉に浴びていると、花粉症となっていくのです。

 また、年齢とともに症状がでなくなっていくのは、消化管が成熟していくからだと思われています。

 しかし、ここでいくつかの、疑問が出てきます。「なぜお米は毎日食べているのに米アレルギーにならないのか」。また、「一度、卵アレルギーだった子供が、食べられるようになって食べていたら、また、卵アレルギーに戻ることはないのはなぜか??」

 さらに、「消化管が丈夫になるから、アレルギー症状が出なくなる」理論も一見正しそうだが、基本的な疑問が残ってしまう。アレルギー症状は多くは食べてから10分ー15分で起こるが、この時間では、食物はまだ消化管まで到達していない時間なのだ。

 話しが少し変わるが、多くのアレルギーは基本的に症状を抑えるかアレルゲンに接しないようにするしかない。つまり、”治せない”。しかし、鼻アレルギーに対しては、治癒させる治療がある、それが、免疫療法(一般には減感作療法という)である。アレルゲンを少しずつ身体の中に入れていくと、アレルギーが起こらない身体になる治療である。100年の歴史がある治療だし、有効性も明らかだが、どうして治っていくのかメカニズムがよくわかっていない。

It2

現在、考えられてメカニズムが上のようなものだ。花粉のような少量の刺激だと、アレルギーは悪化する方向に進むが、免疫療法のような多量のアレルゲン刺激だとアレルギーがなくなる方向に進むと思われている。

 これを食物アレルギーに応用したのが、食物耐性誘導療法である。大きな症状が出ないくらいの量を食べ続けると、アレルギーが出なくなるということを期待しての治療である。昨年から、海外で多くの論文が出ている。

 昨年から今年にかけて、ある試みをうちの施設でおこないました。少量の卵を食べるだけで、呼吸器症状などの重篤なアレルギーを起こしてしまう、小学生以上の6人に対して、1日5回卵白成分のパウダーを徐々に増量しながら食べるというものです。まさに、鼻アレルギーでおこなわれている免疫療法と同様の手法です。結果は、なんと6人全員が10日後には卵1個を食べることができるようになったのです。

 まだまだ治療として確立したものではありませんし、現状では食物アレルギーなら除去食対応というのが、正式な対応です。

 実は、少しずつ食べていると症状が出なくなるというのは、経験的にはわかっていたことなのです。病院で、「卵をやめるように」と指導されているのにもかかわらず、「ちょっとずつならいいかな」と少しずつ自宅で食べさせている方々も大勢おられます。最初はかゆくなったり、軽度の発疹が出たりしていても、少しずつ食べていると、症状が出なくなると言うことが多いのです。でも、このような経験は病院にフィードバックされることはほとんどありません。なぜなら、食べられるようになってしまえば、病院に来ることがないからです。しかも、病院での指導に逆らっていればなおさら受診することはないでしょう。

Jacis

 この図は、アレルギーの中では信頼されているアメリカの雑誌"The Journal of allergy and clinical immunology"の6月号に掲載された"Epidemiologic risks for food allergy"という食物アレルギーのリスクについての文章から取ってきたものです。

 アトピー性皮膚炎などの皮膚の悪い場所(上の赤ちゃんの発赤部)から刺激を受けると、アレルギーが悪化する方に進み、口から摂取するとアレルギーが無くなる方向(tolerance)に進むという。

 少しずつ食べるというのが、実は量としては多量なんです。花粉などは目に見えない量ですごく少ないのですが、少しずつでも食べると目に見えるくらいの量です。

 ただ、少量摂取といっても、強いアレルギー症状が起きてしまうリスクがあるので、摂取に積極的な専門医と相談することが大切だと思います。

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2008.06.03

保育園と予防接種

保育園に行くと、風邪をもらったり、中耳炎を繰り返したりする。

では、中耳炎になったり、風邪になったりをどうやってを減らせばいいのでしょうか。

だから、”保育園に行かないように”と言う人もいるが、だって仕方ないじゃないというのが私の個人的な意見。

実は、これについても予防接種がある。

それが、HIB(インフルエンザ菌ワクチン)と7価の肺炎球菌ワクチンです。

HIBはこの夏から日本でもようやく承認されますが、肺炎球菌ワクチンはまだ承認が未定です。日本未承認ですが、外国人用のクリニックでは摂取することができ、小児科医のお子さんなどは、こちらで接種しているようです。

ナショナル メディカル クリニック

The king clinec

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2007.05.26

こどもに使いたくない薬

リンク: こどもに使いたくない薬.

小児科医として、こどもにはできる限り使ってほしくない薬が2つあります。 ひとつは、「ミノマイシン」。もう一つは、「セレスタミン」です。

 ミノマイシンは、テトラサイクリン系の抗生物質です。テトラサイクリン系の抗生物質は、8歳未満のこどもに使用すると、「着色歯」といって、歯が黒っぽく変色することがあります。乳歯のときに使っても、永久歯に色が付いて、一生とれません。大人の人で歯が黒っぽい人が、時々いますね。これは、多分、小さい頃に「ミノマイシン」などのテトラサイクリン系の抗生物質を投与された人です。ミノマイシンを飲んだあと数年しないと症状が出ないので、知識がないと因果関係に気づきません

セレスタミンは、ステロイド剤と抗ヒスタミン剤という2種類の薬が混じったお薬です。アレルギー性鼻炎がひどい大人には使うことがあります。それも、どうしてもひどいときに、ワンポイントに使うのが原則です。2週間とか、1ヶ月といった長期間続けるべき薬ではありません。

このその場は良くなるけど、長期的には副作用となる薬が処方されていて、その後の対応をしなくてはならないケースが多く困ることが多い。

リンク先では、小児科医以外がこの薬を処方していると書いていますが、実際に小児科で処方されているケースも多いんです。

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2007.03.22

インフルエンザは自然治癒するのに

 1月に1歳の甥っ子がインフルエンザになりました。正確に言うと双子のうち一人がインフルエンザの検査をしてA型であることがわかり、タミフルを処方されたのですが、「のまなくてもいいよ」と私が伝えたので、飲まず、その2日後にもう一人も発熱したのですが、「どうせインフルエンザだから病院に行っても仕方ないからそのまま安静で」と話をしました。病院に行かずに、しばらくして熱も下がり、今は元気にしています。

 基本的にインフルエンザは自然治癒する病気なのに、どうしてそうやって薬で押さえ込もうとするのかしら??ただ、予防は大切だと思うから、予防接種はすべてさせていますけど。

 タミフルが特効薬であることは確かだけど、「タミフルを飲まないと治らない」という訳ではないのです。ただ、老人など体力的に弱い人はインフルエンザでなくなる危険性があるから服薬が薦められるのだと思います。

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2006.09.02

抗生物質と食品添加物

テレビ東京「ガイアの夜明け」で食品添加物について特集をしていた。食の安全という話題が中心。ぼくはなるべくなら、添加物が少ない方がいいなーと思っています。

テレビを観ていたら、仕事のことを考えてしまいました。こうやって、なんでも仕事と関連づけてしまうのは悪い癖。で、この食品添加物は厚生労働省が長期投与でも身体に害がないと認められている物。だけど、抗生物質は短期投与でも耐性菌増えたり、なによりも腸内のいい細菌が死んでしまうので、アレルギーのリスクが増えたり、消化吸収に影響が出るのです。なにせ、「100%添加物」を食べているようなもののですから。

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2006.04.02

ぴかぴか!ドレミファできた

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こどものリハビリについて行った時に、作業療法士の人に教えられたおもちゃ。

ボタンを押すと、音が出たり、ランプがつきながら曲が流れたりとかわいい。

このおもちゃがすごいのは、上から押すだけじゃなく、横から押しても音が出ること。ちっちゃいこは、押すのがまだまだ出来ないことが多いのですが、横から押すことは出来るから、いいんだそうです。

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2006.02.24

子どもの風邪と抗生剤(抗生物質) - 中央区のお医者さん - 中央区広場

リンク: 子どもの風邪と抗生剤(抗生物質) - 中央区のお医者さん - 中央区広場.

Q. あらためて、風邪(感冒)とは何ですか?
A.  鼻からのどまでの「上気道」に感染が起こり、炎症を起した状態です。症状は、鼻水、鼻づまり、軽度ののどの痛み、咳、発熱等で、全身状態はよいです。原因は9割以上がウイルスです。

Q. 抗生剤はウイルスには効かないのですか?
A.  はい、効きません

感動しました。中央区に住んでいる方、小坂こども元気クリニックホームページをかかりつけにしましょう

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2006.02.01

お薬手帳

 救急外来をやっていて、よくチェックしているのが、患者さんの「お薬手帳」。それも、来院時に飲んでいる薬のチェックではなく、これまでどんな薬が処方されているのかを見る。どのようなペースで病院に通っているのか、そしてどのような症状が多かったのかを把握するのに参考になる。
 非常に分厚い「お薬手帳」で、毎回何らかの抗生物質が必ず処方されていることがある。これでは、”抗生物質漬け”という感じ。もし、月に2回以上抗生物質が必要なら、何らかの免疫異常なんだと思うけど、、、

 ある小児科医のホームページに「なぜ風邪に抗生物質を処方するのか?というのは、自分の子供に処方するから」と堂々と書いてありました。うん??優秀な小児科医は、自分の子供にこそ正しい医療をするものです。先日、上司と飲んでいるときに、上司に自宅から電話があって「風邪には抗生剤は不要だから」としっかり話をしていました。本来こういうものなのです。

抗生物質が好きな人に、こう問いかけたい。「あなたは抗生物質漬けのブロイラーと、自然の飼料を十分に食べた地鶏のどちらを選びますか?」と。おそらく誰もが自然に”育った”地鶏を選ぶでしょう。子供も同じです。"抗生物質漬け"で育った子供なんて、気持ち悪いです。アレルギーに対して抗生剤がいろんな意味でよくないと言うのが、現在の趨勢だし、徐々にデータも増えてきています。私も、こういうデータをどうやって世間に出していけるのかを今後考えていかなければと思う今日この頃です。

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2005.12.29

子どものかぜ 抗生物質不要 :YOMIURI ON-LINE (読売新聞)

リンク: 子どものかぜ 抗生物質不要 :YOMIURI ON-LINE (読売新聞).

子どものかぜ 抗生物質不要 小児科の関連学会が指針

 子供の発熱で後遺症が残るのは、髄膜炎と脳炎だと思いますが、抗生剤を投与することで、髄膜炎や脳炎が予防できることはないこと。また、不用意な抗生剤を投与することで、耐性菌ができ、実際に必要な時に、薬が効かないという、しっぺ返しを食らうことになる。

 私の病院は小児専門病院ですので、重症感染症が多くの病院から運ばれてきます。しかし、抗生剤の早期投与が神経学的な予後のために必要だったと思われるような症例は皆無です。部長は「髄膜炎の発症率は下がっているが、1つ1つの治癒率が下がっているので、後遺症の確率は高くなっている」と話しています。

 今日も腎臓が専門の先生と話をしていたところ、抗生物質が必要である溶連菌感染症の合併症である急性糸球体腎炎にかかる子供はたいていは溶連菌感染の診断をされていないこどもなのです。何となくカゼという診断の元で数日間の抗生剤を処方され、不適切な治療が行われている場合が殆どと話されておりました。

 ぼくは、救急外来で発熱の患者さんに抗生物質処方することはほとんどありません。そして、小児の救急外来で「抗生剤を出してください」と要求されることがしばしばあります。なぜ、専門医が診察して、適切と思われる処方をしているのに、さらに薬を要求するのでしょうか?

 ただでさえ、負担が多い小児救急ですが、このようなケースが多いことが、多くの小児科医が救急対応をさけたがる原因となっているのでしょう。ぼくは小児救急を続けていますが、モティベーションの低下する瞬間です。ですから、小児救急をやられていない先生方を責めることが出来ません。

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